皆さんこんにちは。
「ノルマがあって精神的につらい」「休日も電話がかかってきて休めない」
このような不満を持つ営業職の方は多いのではないでしょうか。
営業職は会社の売り上げに直に貢献でき、コミュニケーション力も経営知識も身につく素晴らしい職種であることは間違いありません。
ですが、一部の人にとっては非常につらく、向き不向きのある職種と言えると思います。
一般的に、異業種から事務職への転職は難しいと言われています。
しかし、営業職だった私は無事、事務職への転職を果たすことができました!
実際にどのように転職活動をしたかをお話しします。
1.事務職転職までの道のり
まず、私の転職活動結果です。
転職期間 | 約1年 |
職種 | 営業職 → 営業事務職 |
給与 | 440万円 → 380万円 |
休日 | 土日(113日) → 土日祝(120日) |
ここまで長期間になるとは思っておらず、仕事と転職活動のモチベーションを保ち続けるのが大変でした。
ちなみに、転職決意当時の私の職歴はこちら。
- 大学卒
- 営業事務職の経験1年あり
- 製造系メーカー営業職3年目
- 20代後半のアラサー
当時は、仕事に対するプレッシャーで朝起きると涙が出る日があり、仕事に身が入りませんでした。
また、休日もお客さんから電話やメッセージが入ってきたり、トラブルで急な対応が必要になったりと、休みもしっかり休めた気になれていませんでした。
ライフワークバランスの「ライフ」を重要視し、プレッシャーに弱い自分には営業職という職種が向いてなかったと思いました。
とりあえず、日々のプレッシャーや今の仕事から解放されたい、このままじゃ心の健康を損なってしまうと感じ、事務職への転職を決意しました。
●1~2か月目:情報収集
まず、情報収集を兼ねて求人サイト登録とエージェント面談を行いました。
登録した求人サイト
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- doda
- エン転職
- ヒュープロ
- MS-Japan
- アデコ
面談したエージェント
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda転職エージェント
求人サイトを見ていて思ったのは、
やっぱり事務職の求人数は少ない!経験が求められる!ことです。
また、正社員ではなく無期雇用派遣の求人が圧倒的に多かったです。
無期雇用派遣でスキルを付けてから、正社員転職を目指す方が早いかな…と考えが頭をよぎりました。
エージェントで事務職に転職したいと相談すると、
やはりどのエージェントでも「厳しい道のり」「職種を広げた方が良い」と言われました。
活動を始めて、すでに心が折れかけました。
●3~5か月目:求人応募・面接
3か月目から、応募書類の作成と面接を始めていきました。
応募書類は、全てのエージェントの方に相談し、添削を行ってもらいました。
書類作成においては、エージェントを使ってしっかり作りこむのがおすすめです。
職歴の棚卸から、自分が気づいていなかった強みを見つけ出してくれました。
自分が狙っている企業や職種に求められる能力を知り尽くしているため、選考に役立つ情報もたくさん教えてくれます。
特に、リクルートとdodaのエージェントには大変お世話になり、時に厳しい言葉をいただきながら面接練習や職務経歴書の記載、求人応募を行いました。
応募求人は営業事務や総務事務といった事務職だけでなく、生産管理といった今の仕事と共通点のある職種まで広げて応募することにしました。
準備万端で求人応募しましたが、、、
エージェントからの紹介求人、書類選考の通過が難しい…!
当時、おそらく30社ほど様々なエージェントを通じて応募していましたが、書類選考を突破したのはたったの3社。ライバルが強者ぞろいだったみたいです。
そこから、最終面接まで残れたのが1社。
求人サイトから直接応募は10社ほど行って、面接までたどり着いたのが5社。
最終面接まで残ったのが3社でした。
結局、最終面接まで残った直接応募の会社1社から内定を頂きましたが、
将来的に営業になるかもしれない可能性があったのと、給与が大幅に低かったのでお断りしてしまいました…。
エージェントが紹介してくれる求人は、総じて質の良い(大手企業や優良企業)求人が多かったです。
誰もが知る有名企業から、隠れた優良企業まで、給与や休日を含めた条件面が魅力的な企業がたくさんありました。
あとは、エージェントが紹介してくれる求人という安心感がありましたね。
5か月間活動してみて、今のままだと希望の職種に着けないことを身に染みて感じました。
さらに、不採用が続いたことで、メンタルがやられていくのを感じました。
仕事も転職活動もつらい二重苦でよく耐えたと、この頃の自分をほめてあげたいです。
●6~8か月目:スキルアップを試みる
何とかメンタルを保ちながら、圧倒的に求められている経験が不足していると感じていたので、今の仕事で事務職にも生かせるような仕事をしようと決意しました。
- パソコンスキル(Excel、Word、PowerPoint等)
- コミュニケーションスキル
- 事務処理能力を発揮できる経験
これらのスキルを磨けるよう、意識的に仕事に取組むようにしました。
私の場合、次のことを行いました。
- 見積もりや社内外資料のフォーマットを作成して皆に使ってもらえるようにした
- 社内会議発表用のデータをまとめるフォーマットを関数を使って整備しなおした
- 顧客情報管理システムを勉強して、整備を行った
次の仕事に繋がる仕事を自分なりに見つけて行うと、職務経歴書に書くアピールポイントにも関連した経験を書けるようになりました。
どうして事務職を志望しているのか?といった質問にも、自分ができることや向いていることをアピールするための材料として大変役立つ経験でした。
ちなみに、この頃もちょこちょこ求人に応募していました。
焦りからか、希望ではない契約社員や未経験エンジニア職種への応募もしており…迷走に迷走を重ねていた時期でもありました。
●9~12か月目:転職成功
エージェントや大手求人サイトの求人のみだと限界があると感じていたため、新たな求人サイトからの応募を積極的に行いました。
- Wantedly
- Green
- indeed
- ワークポート
上記サイトから、ベンチャー企業やIT系企業の事務職、カスタマーサクセスといった職種へ応募を始めたところ、書類通過率が格段に上がりました。
8社ほど応募して、最終面接まで残った企業は3社。
そのうちの1社から、リモート前提の営業事務職として内定をもらうことができました。
●評価されたポイント
面接した企業から、評価ポイントを聞く機会がありました。
面接通過に至ったポイントとして下記のようなことを挙げてくださいました。
- コミュニケーションが取れ、チームに馴染めそうだと感じたから
- 顧客管理なども行っており、営業のサポートとして様々な業務を任せられると思ったから
異業種でも、事務職に関連のある業務を意識的に行い、意欲を見せることが大事だと思いました。
また、営業職としてのスキルを活かせる「営業事務職」「カスタマーサクセス」といった職種が、転職時に評価が高くなる傾向にあることもわかりました。
あと、営業職はどの職種においても役立つスキルが付くんだと改めて気が付きました。
コミュニケーションスキル、経営的な考え方、傾聴力、わかりやすい伝え方などなど…営業職をやっていたからこそ評価されたポイントがたくさんありましたよ。
2.事務職への転職活動で大切なこと
1年間という期間、転職活動に身を置いてみて、大切だと感じたことがあります。
●情報収集をしっかりする
今回、様々な事務職の選考を受けてみて、業界や企業規模によって求められているスキルが違っていることが分かりました。
事務の仕事といっても、電話対応といった顧客対応、顧客管理やデータ分析などのスキルが必要となる職種や業種もあります。
私は、偶然にも「営業的観点が必要」「顧客管理システムが使える人」といった条件に当てはまり、かつ社風にも合うと判断してもらい、営業事務職としての採用に至りました。
自分が希望する業界や会社規模では、どんなスキルが必要なのかをしっかりと知ることはとても大事だと感じました。
さらに、志望度が低くても面接を受けてみることは、情報収集の観点でもおすすめです。
面接官がどんな人物を求めているのか、面接中の質問から読み取ったり、質疑応答の時に聞いてみることで、自分に足りないことや自信をもって良いことが分かってきます。
●必要とされるスキルを磨く
たとえ、全くの異業種を希望していても、どこかに現職でも磨けるスキルがあるはずです。
営業職と事務職で例えるなら、
・いつもの見積作成でフォーマットの改善をしてみる
・社内発表用の資料作成を積極的に手を挙げて行う
・事務職でも積極的に業務をする姿勢をアピールできる経験をする
・他部署とのコミュニケーションをスムーズにする工夫をする 等
考えてみると、自分の業務でも事務経験に近いスキルを身に着けることができます。
凄い経験でなくても問題ないです。事務職への意欲をアピールできるような経験を積むことが大切です。
大手企業の事務職採用は、ライバルの経験者が強く、太刀打ちできる可能性は低いですが、中小企業やベンチャー企業にも優良企業はたくさんあり、経験が浅くても受け入れてくれる場所はたくさんあります。
長い目で見ながら、意識的にスキルを付けておくことが大切だと感じました。
●諦めない
事務職への転職は、思った以上に長期戦となりました。
求人数が少なく、ライバルも多い狭き門ですが、求人の出てくる時期は企業によって違います。
諦めず、求人に応募し続けることで受け入れてくれる企業が出てくると感じました。
長期戦はメンタル的につらいですが、明るい未来を想像して頑張って良かったなと思っています。
3.おわりに
営業職だった私が、事務職への転職までの道のりと、事務職転職で大切だと感じたことを紹介しました。
転職活動は終わりが見えず、不安な毎日を過ごす期間かと思いますが、
将来を見据えてしっかりと自分がやりたいことを考える良い機会でもあります。
私の体験が少しでも、転職活動をする皆さんの参考になればと思います。
では、また!
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